Rソックス・ベニンテンディが3球団トレードでロイヤルズへ移籍

日本時間2月11日、レッドソックス、ロイヤルズ、メッツの3球団トレードによってアンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)がロイヤルズへ移籍することが明らかになった。打線に左打者が少なく、確固たる正左翼手が不在だったロイヤルズにとって、ベニンテンディはドンピシャの補強と言える。なお、ベニンテンディはサービスタイム(メジャー登録日数)が4年を超えたところのため、ロイヤルズは少なくともあと2年(2022年シーズンまで)保有できる。

現在26歳のベニンテンディは2015年のドラフトでレッドソックスから全体7位指名を受けてプロ入り。2017年シーズンの開幕前にはメジャーリーグ公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体1位に選ばれるなど球界屈指の有望株として期待され、2017年は新人ながら「20-20」(20本塁打&20盗塁)を達成して新人王投票で2位に入った。

翌2018年は打率.290、16本塁打、87打点、21盗塁、OPS.830とさらなる成長を見せたが、2019年はやや成績を落とし、昨季は胸郭を痛めて長期離脱。わずか14試合にしか出場できず、打率.103、0本塁打、1打点、1盗塁、OPS.442という自己最悪の成績に終わった。ロイヤルズ移籍で心機一転、かつての球界ナンバーワン有望株のポテンシャルをフルに開花させることが期待される。

レッドソックスは今回のトレードでロイヤルズからフランチー・コルデロ(メジャー経験のある外野手)、メッツからジョシュ・ウィンコウスキー(先日スティーブン・マッツとのトレードでブルージェイズから移籍したばかりのマイナー右腕)を獲得する見込み。一方、メッツはロイヤルズからカリル・リー(俊足好守が魅力のマイナー外野手)を獲得するようだ。

上記のほかに後日指名選手が含まれるとの情報もあり、まだトレードの全貌は明らかになっていないが、勝負モードに切り替わろうとしているロイヤルズが補強ポイントに合致した貴重な戦力を手に入れるのは間違いなさそうだ。

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