自分への“ご褒美”ぜいたくに 長崎県内 コロナ禍のバレンタイン

高級チョコが人気を集める「ハマチョコマーケット」会場=長崎市、浜屋百貨店

 14日はバレンタインデー。今年は日曜日で、新型コロナウイルス禍もあって盛り上がりに欠けるのかと思いきや、県内の商業施設の会場は「自分へのご褒美」に高価なチョコレートを買う人でにぎわっている。
 長崎市浜町の浜屋百貨店は、8階催事場で「ハマチョコマーケット」を開催中。例年並みの国内外40ブランドが集う。会場を約2倍に広げて通路の幅を確保。販売員はフェースシールドを着用するなど感染対策を徹底している。
 担当者によると、今年は義理チョコの需要が減り、男女を問わず自分用に買い求める人が多い。初出店のベルギーチョコ「ピエール・ルドン」など輸入物が人気。自分用はこれまで千円前後が主流だったが「自粛生活のご褒美に」と3千円くらいのものを数種類買う人もいるという。ベルギーチョコを買った同市内の30代女性会社員は「会社で配る分は買っていない。夫と一緒に家で食べたい」と、別のブランドへ向かった。
 既に完売している商品があるほか、家族向けのキャラクター商品も堅調で、売り上げは例年並みに推移。担当者は「いろいろな味をお家でぜいたくに楽しんでほしい」と話す。
 同市尾上町のアミュプラザ長崎は、JR長崎駅かもめ広場で毎年開いてきたチョコレート博覧会「ちょこぱく」を感染拡大に伴い取りやめた。代わりに、館内の催事スペースで県内外11店舗の商品を販売している。QRコードを読み込む「デジタル恋みくじ・友みくじ」など関連イベントも初開催。担当者は「例年通りとはいかないが、14日までじわじわ盛り上がっていくと思う」としている。

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