黄金タッグふたたび!マイケル・マクドナルドとケニー・ロギンス(前篇) 1978年 12月1日 ドゥービー・ブラザーズのアルバム「ミニット・バイ・ミニット」米国でリリースされた日

サンダーキャットのアルバム「ドランク」に大きなサプライズ

ケンドリック・ラマ―やフライング・ロータス、カマシ・ワシントン、エリカ・バドゥなどの作品に参加した、ベーシストでありプロデューサーのサンダーキャット。

2017年に、リリースされた彼の3枚目のソロアルバム『ドランク』は、これまでの作品に比べても聴きやすいメロディーがたっており、それでいて先鋭的なサウンドが斬新な非常に魅力あるアルバムです。

そしてこの作品、大きなサプライズがあるのです。それは、マイケル・マクドナルドとケニー・ロギンスが参加しているのです。それもリードトラックとして!!

そもそもサンダーキャットはその風貌に似合わず(失礼!)美声なのですが、それに加えてマイケル・マクドナルドとケニー・ロギンスの超美声が加わるとは!!

ご丁寧に曲中に「Tell 'em How You Feel, Kenny, Kenny Loggins!~ Ladies & Gentlemen! Michael McDonald!」という紹介フレーズまで入る心憎い演出。なかなかの名曲に仕上がっております。

マイケル・マクドナルドとケニー・ロギンスが共作した名曲

マイケル・マクドナルドとケニー・ロギンスの組合せで思い出されるのは、あの名曲「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」をこの2人が共作したということです。

ドゥービー・ブラザーズの楽曲としてのほうが有名かもしれませんが、先にレコーディングされたのはケニー・ロギンスのソロのほう。1978年のアルバム『ナイトウォッチ』に収録されました。

翌年ドゥービー・ブラザーズのシングルとして全米1位の大ヒット、それがアルバム『ミニット・バイ・ミニット』のヒットにもつながります。そして1980年のグラミー賞ではソング・オブ・ジ・イヤーにも輝きました。

マイケル・マクドナルドは1976年からドゥービー・ブラザーズに参加していましたが、ここで完全に「ドゥービーの顔」になったといっても過言ではないでしょう。そして「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」は現在に至るまでマイケル・マクドナルドの名刺代わりの1曲ともなってます。

ケニー&マイケル、1993年のライヴアルバムではデュエットも!

私はこの曲は後追いでしたが、とくに80年代後半くらいのAORブームのときにマイケル・マクドナルドのソロなどとあわせてよく聴きました。調子に乗って一緒に口ずさんでいてもサビの後半以降高音になって(ファルセットにしても)絶対について行けません。

そんな幅広いオクターヴを持ちあわせ、独特の歌唱法の彼の声はスティーリー・ダンにコーラスで参加しているときからすぐわかってしまうんですよね。バックコーラスとしていろんなアーティストの作品に参加してますが、すぐバレます。極端にいうとひとり浮いてます(笑)。

一方、ケニー・ロギンスもシングルカットこそしなかったものの、ライヴでは「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」をちょこちょこ歌っていて、1993年のライヴアルバム『アウトサイド・フロム・ザ・ レッドウッズ』では、マイケル・マクドナルドとデュエットしています。またなにか、きっかけがあったらそんな共演をお願いしたいものですね。

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黄金タッグふたたび!マイケル・マクドナルド&ケニー・ロギンス(後篇)
※2017年5月9日に掲載された記事をアップデート

カタリベ: DR.ENO

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