カブスがマリズニックと契約合意 アルモラJr.と入れ替わる形に

日本時間2月12日、カブスがメッツからフリーエージェントとなっていたジェイク・マリズニックと1年150万ドル+オプション1年で合意したことが明らかになった。ジョク・ピーダーソンを獲得したことにより外野のレギュラー3人が固まったカブスは、レギュラー3人をサポートする控え外野手を探していた。正左翼手のピーダーソンと正右翼手のジェイソン・ヘイワードが左打ちのため、右打ちのマリズニックは彼らを補完する存在としてカブスにフィットする。

「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールによると、マリズニックの今季の年俸は100万ドル。来季の契約は年俸400万ドルの相互オプション(バイアウト50万ドル)となっており、現時点でマリズニックに保証されている金額は150万ドルということになる。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは、今季の成績に応じて最大50万ドルの出来高が設けられていることを伝えている。

現在29歳のマリズニックは8年間のメジャー生活のなかで、主にアストロズの準レギュラーとして活躍。2015年に自己最多の24盗塁、2017年からは3年連続2ケタ本塁打をマークした。好守にも定評があり、守備防御点+10以上をキャリアで4度記録。メッツでプレーした昨季は両ハムストリングの故障により16試合の出場にとどまったが、打率.333、2本塁打、5打点、OPS.959と打撃好調だった(守備防御点は-3)。

カブスの外野陣は左翼ピーダーソン、中堅イアン・ハップ、右翼ヘイワードでレギュラー3人が固まっており、マリズニックはフィリップ・アービンとともに外野の控えを務めるとみられる。カブスは左腕を苦手としているピーダーソンにレギュラーとしてプレーするチャンスを与える方針だが、ピーダーソンが苦手を克服できない場合、マリズニックやアービンが対左腕用のプラトーン要員として起用されることになるだろう。

なお、カブスは今オフ、昨季までマリズニックと似た役割を担っていたアルバート・アルモラJr.をノンテンダーFAとし、アルモラJr.はメッツと契約。昨季メッツでプレーしていたマリズニックは、アルモラJr.とちょうど入れ替わるような形でカブスに加わることになった。

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