インディアンス Gグラブ賞二塁手のヘルナンデスと再契約へ

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、インディアンスは自軍からフリーエージェントとなったセザー・ヘルナンデスと1年500万ドル+オプション1年で再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ヘルナンデスは昨季1年625万ドルでインディアンスに加入し、正二塁手として活躍。今オフ、年俸総額の削減による戦力の流出ばかりが目立っていたインディアンスだが、ゴールドグラブ賞を初受賞した二塁手の引き留めに成功した。

現在30歳のヘルナンデスは2019年オフにフィリーズからノンテンダーFAとなり、1年契約でインディアンスに加入。昨季は58試合に出場してリーグ最多の20二塁打を放つなど、打率.283、3本塁打、20打点、出塁率.355、OPS.763と期待通りの働きを見せた。また、二塁の守備ではリーグ2位の守備防御点+6をマークし、自身初のゴールドグラブ賞に輝いた。

昨年10月、インディアンスのクリス・アントネッティ編成本部長は「セザーは素晴らしい仕事をしてくれた」とヘルナンデスの働きを絶賛。「彼に期待していたことをすべてやってくれたし、期待以上だったかもしれない。今季のチームにおいて、攻守両面で最も安定した働きを見せてくれた選手の1人だった。本当に優秀な選手だよ」と最大級の評価を与えていた。

インディアンスはフランシスコ・リンドーアをメッツへトレードした際にアメッド・ロサリオ、アンドレス・ギメネスと即戦力の内野手を2人獲得しており、ヘルナンデスと再契約する可能性は低いとみられていた。しかし、ヘルナンデスへの評価は高く、チームに必要な戦力であると判断したようだ。

ヘルナンデスは昨季に続いて今季も「1番・二塁」を務めることになるだろう。22歳のギメネスが正遊撃手として起用され、25歳のロサリオが二遊間のバックアップに回るとみられるが、右打ちのロサリオと左打ちのギメネスがプラトーンで起用される可能性もありそうだ。

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