タイガースがマザーラ獲得へ 1年175万ドルで契約合意との報道

日本時間2月12日、タイガースがホワイトソックスからノンテンダーFAとなっていたノマー・マザーラと1年175万ドルで合意したことが明らかになった。タイガースは昨オフからマザーラの獲得に興味を示していたが、マザーラはトレードでレンジャーズからホワイトソックスへ移籍することに。昨季ホワイトソックスで期待を裏切る成績に終わり、ノンテンダーFAとなったため、タイガースは1年越しにマザーラの獲得を成功させた。

マザーラはレンジャーズでメジャーデビューした2016年から3年連続で20本塁打、2019年も19本塁打を放っていたため、昨季ホワイトソックスでは正右翼手として自慢の長打力を発揮することが期待されていた。ところが、42試合に出場して打率.228、1本塁打、15打点、OPS.589の大不振。出塁率(.295)だけでなく長打率(.294)も2割台に低迷するという自己最悪のシーズンを過ごした。

すでにメジャーで5年間のプレー経験があるとはいえ、20歳でデビューしたマザーラはまだ25歳。昨季のハードヒット率はメジャー全体の上位10%、打球の平均初速は上位18%に入っており、復活の可能性を秘めている。25歳という年齢を考えれば、さらなる成長も期待できるかもしれない。タイガースもそうしたマザーラの「可能性」に賭けて獲得を決断したとみられる。

タイガースは今オフ、ロビー・グロスマンを2年契約で獲得しており、このグロスマンが正左翼手を務める予定。マザーラは右翼に入り、正中堅手のジャコビー・ジョーンズを合わせた3人で外野のレギュラーを形成することになる。左打ちのマザーラはスイッチヒッターのビクトル・レイエスとプラトーンで起用される可能性もありそうだ。

マザーラは今季終了後にフリーエージェントとなるため、今季は自身の価値を立て直すうえで重要な1年となる。まずはレンジャーズ時代の長打力を取り戻し、「打てる外野手」であることを証明したいところだ。

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