飲酒運転逮捕のB・スプリングスティーン 警官のアルコール検査に抵抗していた!

逮捕されたB・スプリングスティーン(ロイター)

今週発覚した米ロック歌手ブルース・スプリングスティーン(71)の飲酒運転による逮捕ついて、当時の詳しい状況が明らかになった。捜査に協力的だったという当初の報道とは異なり、アルコール検知器の検査を拒否していたことが分かった。

米紙ニューヨーク・ポストによると、ブルースは昨年11月14日、ニュージャージー州サンディフックの国立公園でファンらと一緒に飲酒している姿が公園警察の警官らに目撃された。

記事によると、警官が見回り中、空になったテキーラのボトルを手にして、オートバイに乗ったブルースを発見。

警官は「本人はすでにアルコールの匂いがプンプンしており、明らかに酒に酔っていた」と証言。公園内の飲酒は禁止だと告げたとしている。

目撃者は同紙に「大騒ぎになったのは警官がブルースにアルコール探知機の検査に応じるよう求めたところ、ブルースが抵抗したからだ」と明かした。そのためブルースは公園警察事務所に連行され、血液検査の受けた。

その結果、基準値以上のアルコール濃度が検出されたため、飲酒運転容疑で逮捕。ブルースは「少し前、20分ほどの間にテキーラを2杯飲んだ」と供述した。

同紙によると、今月中に公判が行われる予定で、ブルースはリモート出廷するという。

一方、逮捕が10日になって発覚したことを受け、ブルースを広告起用した自動車ブランド「ジープ」はブルースが出演するCM配信を停止した。もともとは今月7日のスーパーボウルの中継で放送されたもので、その後はユーチューブで配信されていた。

このCMはブルースが企業広告に初めて出演したことで話題になり、トランプ政権下で〝分断〟した米国民が再び団結するための妥協点の模索を呼びかける「中間」というブルースの詩がCMのメッセージとなった。

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