小池都知事 森会長の後継問題に言及「手続きの透明性を世界が見ている」

小池都知事(左)と森会長

東京都の小池百合子知事(68)が12日、都庁で定例記者会見を行った。東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長職をめぐるゴタゴタについて何を語ったのか。

女性蔑視と取れる発言が批判されて辞任した森喜朗会長(83)が、Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎氏(84)を事実上の後継者に指名していた。しかし、小池都知事の会見直前、会長人事が白紙になるとの速報が入った。

小池氏は「この間、スポーツ界、東京2020大会を引っ張ってこられたのは森会長です。それまでの積み重ねには敬意を表したい」としながら、「一方でこれからどうするのか、どのような決め方にしていくのか。手続きの透明性を世界が見ている」と、後継人事が“ブラックボックス”になってはいけないと指摘した。

どのような人物が会長にふさわしいか問われると、「それは組織委員会で選ぶと思います」と名指しはせず。その上で「(東京2020大会のビジョンに掲げられた)多様性と調和。このことについて発信して先頭に立つ方が必要ではないか」と話した。

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