【ノア】秋山準が古巣マットで“鬼の形相” 清宮&稲村の底力を引き出した!

清宮(右)のエルボーをくらう秋山

ノアにとって10年ぶりとなる〝聖地帰還〟となった12日の東京・日本武道館大会で、フリーの秋山準(51)が参戦し丸藤正道(41)と組んで清宮海斗(24)、稲村愛輝(28)組と対戦した。

試合前にちらついていた通り〝鬼の秋山〟が降臨した。稲村が巨体を武器に突っ込んできてエルボーを叩き込まれても、鬼の形相で動じず。さらに清宮にはグラウンドでの勝負に引きずり込んでアームロックで捕獲したかと思えば、場外戦では花道の段差を利用したアームブリーカーを放つなど非情の攻撃連続で悲鳴をあげさせた。

しかし、これをトリガーに清宮が〝覚醒〟する。目を見開き、雄たけびを上げながら立ち上がると、飛びこみながら放った頭突きが丸藤を直撃。さらに丸藤は、ジャーマンでコーナーのバックルに激突させられてからの猛虎原爆固めで3カウントを奪われた。

試合後、ノアの若い2人と言葉と握手を交わした秋山は「まだやらなきゃいけないことはあるだろうけど、現実として負けてるから。それに今、あの2人は、ノアというのを新たにね。丸藤や杉浦、小川さんもいるけど、彼らを追うのではなく違うものを作ってほしい」とエール。これを受けて清宮と稲村は、さらなる成長と秋山との〝再会〟を誓った。

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