「感無量」鳥居復元 長崎市・香取神社 昨秋の台風で損壊

修理が施された香取神社

 長崎市西海(にしうみ)町の香取神社で、昨秋の台風で壊れた鳥居に真新しいパーツが設置され、約5カ月ぶりに元の姿を取り戻した。
 鳥居上部の半分が落下。二つに折れていた。総代の松野安彦さん(77)は「神社は地域の守り神。考えられん」と落胆したという。鳥居の建立は八十数年前。地元で取れる安山岩の一種「西海石」で作られている。今は採掘されていないが、依頼を受けた地元石材店が山で切り出し、長さ2.8メートル、重さ2トンの復元に成功した。
 氏子や自治会などいろんな人の協力で鳥居が復活し、松野さんは「感無量」と安心した様子だった。

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