南野拓実は〝格安の優良物件〟今オフ欧州で争奪戦の予感

モテモテの南野拓実(ロイター)

〝モテモテぶり〟の事情とは――。イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンに所属する日本代表MF南野拓実(26)が、今オフに欧州各国クラブで争奪戦になりそうな雲行きだ。

リバプールから今季終了までサウサンプトンに期限付き移籍した南野は、新天地デビューのニューカッスル戦(6日)でゴールを決めるなど存在感を発揮。現地メディアは、早くも来季のリバプール復帰へ大きな期待を寄せている。

さらに南野への注目度は他国でも上昇しており、スペインメディア「フィチャージェスネット」が同国1部の強豪セビリアが獲得へ向けてリストアップしたと報道。以前からドイツやイタリアなどのクラブも南野に関心を寄せており、その人気が改めて浮き彫りになった。

とはいえリバプールで鳴かず飛ばずで、サウサンプトンでもまだ1得点を記録したにすぎない。にもかかわらず、なぜこんなに欧州で人気があるのか。それは南野の格安ぶりと関係している。

同メディアは南野獲得のためにセビリアが「選手の価格である1000万ユーロ(約12億7000万円)を喜んで支払う」と指摘しており、移籍金の相場が明らかになっている。これは強豪クラブが攻撃的選手にかける費用としては相当安い。保有元のリバプールが昨年1月に南野を獲得した際、オーストリア1部ザルツブルクに支払った移籍金も725万ポンド(約10億6000万円)だった。

新型コロナウイルス禍で欧州各クラブが財政難に苦しむ中で、リバプールのような強豪で経験を積みながら安値で安定している南野はローリスクでハイリターンが見込める優良物件というわけ。今後は新天地の活躍で〝真の評価〟もアップさせたいところだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社