ロッキーズが大砲・クロンとマイナー契約 正一塁手争いに参戦

日本時間2月16日、ロッキーズがタイガースからフリーエージェントとなっていたC・J・クロンとマイナー契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。クロンは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加する。今季のロッキーズはジョシュ・フエンテスが正一塁手候補となっているが、イアン・デズモンド(昨季全休)が復帰するほか、グレッグ・バードもマイナー契約で加入しており、熾烈なレギュラー争いが繰り広げられることが予想される。

現在31歳のクロンはエンゼルスで4年間プレーしたあと、2018年はレイズで自己最多の30本塁打を記録。ツインズへ移籍した2019年は25本塁打を放ち、自己最多の78打点を叩き出した。昨季は1年契約でタイガースに加入したが、左膝の故障により13試合に出場しただけでシーズン終了。それでも42打数で4本塁打を放ち、長打率.548と自慢のパワーを見せつけた。

ロッキーズはトッド・ヘルトンの引退以降、一塁のレギュラーを固定できない状況が続いており、ダニエル・マーフィーは昨季限りで引退。昨季30試合に出場して打率.306をマークしたフエンテスが正一塁手候補となっているものの、内外野の複数ポジションを守れるフエンテスをユーティリティ的に起用したいという構想もあるようだ。

昨季の出場辞退から戦列復帰するデズモンドは、外野のレギュラー3人(ライメル・タピア、サム・ヒリアード、チャーリー・ブラックモン)がいずれも左打ちのため、右打ちの外野手として起用される機会が多くなりそうだが、一塁を守ることもできる。クロンのほか、バードとコナー・ジョーもマイナー契約で加入しており、プロスペクト三塁手のコルトン・ウェルカーも一塁を守れる。また、マイケル・トグリア、グラント・ラビーンといったプロスペクト一塁手も控えている。

若手からベテランまで多くの候補者による正一塁手争いが繰り広げられることになるが、故障さえなければシーズン30本塁打を期待できるクロンは有力候補の1人と言えそうだ。なお、父・クリスも元メジャーリーガーであり、3歳下の弟・ケビンは今季から広島東洋カープでプレーする。

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