コロナ意識した商品相次ぐ テクニカルショウヨコハマ開幕 初のオンライン形式

オンライン開催となった「テクニカルショウヨコハマ」の入り口画面

 県内最大級の工業技術・製品見本市「テクニカルショウヨコハマ2021」が15日、初めてオンライン形式で開幕した。592社・団体が出展し、独自技術やアイデアを紹介している。会場となる公式ホームページへのアクセスは無料。26日まで。

 神奈川産業振興センターなどの主催で、42回目。「ロボット」や「研究開発」で構成する出展ゾーンに「ニューWorking・Life スタイル」が加わった今回は、新型コロナウイルスの感染拡大を意識した商品やサービスのPRが相次いだ。

 コロナ禍で普及したテレワークの定着に欠かせない「紙文化からの脱却」に向け、ミトリ(大和市)は書類をデジタル化してクラウド上で管理するシステムを動画を交えて紹介。現状の書式のままデータ化できるため、業務移行が円滑に進むとアピールしている。

 顔に触れず、髪形も崩さない。そんなうたい文句で「首掛け型フェースシールド」を披露したのは、町工場の大高製作所(横浜市都筑区)。既製品の課題だった下からの飛沫(ひまつ)漏れを防ぐ構造で、息苦しさの低減や装着感に加え、ファッション性にもこだわった。

 24日には、日産自動車(同市西区)の平井俊弘専務執行役員による次世代車の技術革新がテーマのセミナー動画が配信される。

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