復活期す巨人・小林に〝宮本イジリ〟さく裂「集中してんのか!?」

宮本コーチのイジリに自然と笑みがこぼれた

巨人・小林誠司捕手(31)が16日の沖縄キャンプで、次期エース候補の戸郷翔征投手(20)とブルペンでバッテリーを結成した。

昨季の小林は2度の骨折に見舞われ、出場はわずか10試合。今キャンプでは「S(スペシャル)班」の一員として東京ドームと沖縄で調整を続け、全体練習前に特打を行うなどいっそうの打力強化を図ってきた。そしてこの日からは沖縄で宮崎組の一軍本隊が合流。戸郷とは久しぶりの再会となり、右腕のブルペン投球中に捕手役を買って出て「ウラァ!」と投げ込んでくる球を次々とミットに収めた。

そこへ、あいさつ代わりにイジってきたのが宮崎で投手陣をたばねていた宮本投手チーフコーチだった。ブルペンのマウンド後方から小林の姿を確認するなり「キャッチャー、久しぶり! キャッチャー、久しぶり!」と大声でまずは一発。間髪を入れずに「集中してんのか!?キャッチャー」と畳みかけられたが、もちろん小林の集中力は途切れてはいない。戸郷の投球をミットを動かさずにビシッと受け止め「ナイスボール!」と何度もうなずいていた。これも宮本コーチによるイジリも場の雰囲気を和ませる手法の一つで、イケメン捕手からも自然と笑みがこぼれていた。

今季の捕手陣について、原監督は2人体制を採用する可能性にも言及しており、生き残りをかけた戦いは激しさを増す。不運の連続だった小林は昨季の悔しさを晴らせるか。

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