【欧州CL】エムバペハット!PSGがバルサのホームで4発先勝 メッシ争奪戦でも〝優位〟に

先制弾を決めたメッシ(右)とハットトリックのエムバペ(ロイター)

【スペイン・バルセロナ発】ピッチ外のバトルにも影響か。欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第1戦(16日=日本時間17日)、昨季CL準優勝のパリ・サンジェルマン(フランス)はアウェーでバルセロナ(スペイン)に4―1で先勝。FWネイマール(29)を負傷で欠くも、FWキリアン・エムバペ(22)がハットトリックをマークした。

パリSGは前半27分にバルセロナのFWリオネル・メッシ(33)にPK弾を決められて先制を許すも、32分にエリア内でパスを受けたエムバペが豪快なシュートを決めて同点。1―1で迎えた後半20分には右クロスに合わせたエムバペが2点目をマークし、逆転に成功した。25分にFWモイーズ・キーン(20)のヘディング弾、40分にエムバペが3点目となるゴールを決めて圧勝した。エムバペは「満足している。僕らが見せたものは、これまでやってきたことの収穫だ」と語った。

4得点と貴重な“アウェーゴール”を積み上げたパリSGは、第2戦(3月10日=同11日)に向けて大きなリードを得た一方、今夏にバルセロナと契約満了でフリーとなるメッシをめぐる“攻防戦”でも優位に立ったといえる。メッシはかねて「欧州CL」制覇を今後の目標に掲げており、今夏に移籍する場合、新チームの実力が重要なポイントになるからだ。

試合前、メッシ獲得を狙うパリSGのナセル・アルケライフィ会長がスタジアムに到着すると、来季残留を願うバルセロナファンから「メッシに手を出すな」「泥棒」などの声が飛び交っていたが“直接対決”でチーム力を示し、アピールに成功したといえそうだ。

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