パッキャオの次戦は誰と? 大統領選を来年に控え今年中に2試合消化か

パッキャオ

ボクシングのWBA世界ウエルター級で「休養王者」となっている、マニー・パッキャオ(42=フィリピン)。来年は母国の大統領選挙への出馬が取りざたされていることから、今年中に2試合程度を消化するものとみられる。その相手は誰となるのか。米スポーツ専門局「ESPN」は次の5人の名前を挙げた。

【エロール・スペンス=WBC&IBF世界ウエルター級統一王者】3本目のベルトを狙うスペンスにとって、パッキャオは悪くない相手。お互いに多額のファイトマネーを見込める一方で、IBFが他団体との「統一戦」は最上位の王者としか認めていないこともあり、スペンスはWBAスーパー王者のヨルデニス・ウガス(34=キューバ)を標的にしているとも。

【テレンス・クロフォード=WBO世界ウエルター級王者】ESPNが「パウンド・フォー・パウンド」の1位にするクロフォード戦は実現すればパッキャオのファイトマネーは4000万ドル(約42億円)になるとの報道もされた。

しかしコロナ禍の現状ではこれに見合う観客動員が不可能。クロフォードをプロモートするトップランク社のボブ・アラムCEO(89)は中東での開催の可能性を挙げており、実現にはオイルマネーがカギとなるか。

【ライアン・ガルシア=WBC世界ライト級暫定王者】パッキャオを「リングの内外で常に尊敬している」と公言。先月には「いつか実現してほしい」とのタイトルをつけてパッキャオとの仮想対戦ポスターを作成して自身のインスタグラムで公開して、180万超の「いいね」を獲得した。

ただしマネジメントするゴールデンボーイ・プロモーションは対戦の可能性を否定している。

【ミゲル・アンヘル・ガルシア=元4階級王者、WBCウエルター級2位】「マイキー・ガルシア」の愛称でも知られ、フェザー~スーパーライト級の4階級で世界王者になっている。ウエルター級では2019年3月にスペンスに挑戦したものの判定負け。ESPNは「パッキャオにとってはスペンスやクロフォードほど手ごわくない」として次戦の有力候補に挙げている。

【コナー・マクレガー=元UFC2階級制覇王者】以前からパッキャオとの対戦を熱望していたマクレガーだが先月、1年ぶりの復帰戦となったUFCでダスティン・ポワイエ(32=米国)に惨敗したことで可能性は一気に低くなった。

お互いに巨額のファイトマネーが見込まれることに興味は示しているものの、今年中の実現はなさそうだ。

パッキャオは15日に自身のツイッターでシャドーやランニングなどのトレーニング動画を公開。「いつでも戦う準備はできている」ともコメントした。

2019年7月以来リングに上がっていない6階級王者は、次に誰と拳を合わせるのか。

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