巨人ドラ1・平内が対外試合デビューで好投 原監督「やっぱり実戦的な投手」

広島・堂林を右飛に打ち取った巨人・平内

巨人のドラフト1位新人・平内龍太投手(22=亜大)が初の対外試合登板となった17日の広島戦(沖縄セルラースタジアム那覇)で3回無失点の上々デビューを飾った。

強風が吹くコンディションでも背番号11は動じなかった。小林とのコンビで最速150キロの直球とタテに落ちるスライダー、スプリットを武器に同一リーグのコイ打線と対峙した。

初回をわずか10球で三者凡退に抑え、2回は先頭の新助っ人クロンに「力で勝負してやろうかな」と1ボールから3球連続直球勝負。力んでストレートの四球を与え、続く大盛に左前打を許して無死一、二塁のピンチを背負ったが、新人右腕は落ち着いていた。林を146キロ直球で遊飛、正随を高めの変化球で見逃し三振、最後は石原を変化球で左飛に打ち取った。

3回一死からこの日2つ目の四球を与えたが、小林が強肩で二盗を許さず平内を盛り立てた。最後は亜大の同期である矢野を136キロのスプリットで三振に仕留め、3回47球を投げ、1安打3奪三振2四球無失点にまとめた。

原監督は「やっぱり実戦的な投手だなと思いました。あれだけ初登板の中で腕が振れるというのは大きな武器になると思いますね。いいスタートを切ったと思います」と若武者をたたえた。

平内は「初めてということで緊張するかなと思ったんですけど、実戦は楽しかったです」と振り返り、自己採点は「80点くらい」と笑った。

新人らしからぬ布石も打った。「今日は150(キロ)は出して見せようかなというのはあった。同じセ・リーグのカープなので『これくらいは投げられるんだよ』というのは一発目なので、見せてやろうかなと」。最速156キロを誇る右腕は、今後の対戦を見据えていたという。ローテ入りの期待がかかる黄金ルーキーがプロで最高の一歩を踏み出した。

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