巨人・菅野が〝ブルペンジャック〟の熱投96球「あー、もう!終わんないよ!」

原監督が見守る中、納得するまでブルペンで投げ続けた菅野

いよいよ無双エースのエンジンがかかってきた。巨人・菅野智之投手(31)が17日の沖縄キャンプでブルペン入りし、96球の熱投を披露した。

気がつけば、最後までブルペンに残っていたのは背番号18だった。投手陣のチェックに訪れた原監督も見守ったなか、この日はFA加入した井納やデラロサ、大竹、高橋優、鍵谷もブルペンで投球練習を行った。ただ、菅野は他の選手が自分が使ったマウンドの土をならして引き上げた後も「あー、くそっ!」「よっしゃ!」と納得がいったり、いかなかったりで腕を振り続けた。

自身が追い求める理想の投球には届かなかったのか、球数が90球を超えても「あー、もう! 終わんないよ!」と言いながらも、急ピッチで仕上げて故障につながってしまっては元も子もない。いよいよ100球に迫ってくると、やや不満げな表情を浮かべつつも「もうオッケー」と自ら打ち止めにし、滴り落ちる汗をぬぐった。

年明けにはメジャー球団と交渉するために渡米し、帰国後は2週間の隔離期間を経てキャンプに合流した。菅野自身は「徐々にやっていかないと体がぶっ壊れちゃうんで、徐々に上げていって、よりハードにトレーニングしてきたい」と語っていたが、ブレーキをかけつつも段階を踏みながら順調に調整を進めているようだ。

今キャンプで初めて菅野の投球を間近で確認した原監督も「体つきを見てもいい感じだね」と納得顔。絶対エースへの信頼は揺るがない。

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