新会長に橋本氏 「成功に導いて」 長崎県民から期待の声

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長に橋本聖子氏の就任が決まり、長崎県民や県内のスポーツ関係者からは18日、「適任」「五輪を成功に導いてほしい」などと期待の声が聞かれた。
 県スポーツ協会理事長で、東京五輪カヌー日本代表の水本圭治選手が所属するチョープロの荒木健治社長(64)は「日本の組織は全体的に若い人や女性の登用がまだまだ。橋本さんがトップに立つのはいいと思う」と歓迎。その上で、「水本選手は会社を挙げた応援に応えてくれて、(東京五輪・パラリンピックが)延期になってもモチベーションを維持してきた。何とか成功させてあげたい。これをきっかけに、機運が高まってくれれば」と期待を込めた。
 橋本氏とともに1988年ソウル五輪の自転車に出場した県立鹿町工業高の豊岡弘教諭(52)は「すべての面でストイック。早くからウエートトレーニングを取り入れるなど、練習で学ぶことも多かった」と印象を語る。「周りに気を使う方。引き受けたからには難局を切り開いていかれると思う。自転車競技のアピールのためにも、ぜひ頑張っていただきたい」とエールを送った。
 長崎市の自営業、大串磨智さん(51)は「二つの競技で五輪に出場した経験があり、五輪相(経験者)としても世界に人脈もあるだろうから適任だと思っていた。五輪を盛り上げてほしい」。同市の会社員、坂本高昭さん(41)は「アスリートとしても大臣としても実績があり、会長に最もふさわしく、活躍が楽しみ。コロナ禍で課題は山積しているが、日本のために五輪を成功に導いてほしい」と話した。

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