客船クラスター検証報告書 英訳版 県ホームページで公開

 長崎県は18日、昨年4月に長崎港停泊中のクルーズ船コスタ・アトランチカで発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の検証報告書の英文翻訳版を県ホームページで公開した。国外のクルーズ船運航会社や外国人乗組員らにも対策の参考にしてもらおうと英訳を進めていた。
 日本語版の報告書は昨年10月、課題をクルーズ船受け入れに生かそうと、治療や拡大防止対応に当たった長崎大学病院などの専門家らでつくる検証評価委員会(座長・河野茂長崎大学長)がまとめた。乗組員149人が感染した大規模クラスターをどう封じ込めたのかや、今後必要な態勢づくりなどを整理し、国への提言も盛り込んでいる。
 英訳版は全102ページ。県福祉保健課は「クルーズ船を安全に運航、また受け入れるために活用してほしい」としている。

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