橋本聖子新会長 自民党離党を神妙な顔で報告もぬぐえぬ「茶番感」

離党届を提出し取材に応じる橋本聖子

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長に就任した橋本聖子参院議員(56)は19日、党本部で自民党の二階俊博幹事長(82)に離党届を提出した。

舞台裏は二転三転だった。午前中の段階では「離党しない」との意向を示していたが、立憲民主党を始めとした野党が、国際オリンピック委員会(IOC)が掲げる「政治的中立性に反する」「政治利用になる」と猛反発。これを受け、橋本氏は離党に切り替えたが、政界関係者によると「事前にIOCに『政党の議員を続けながら、会長が務まるか?』と相談。その結果『問題ない』という回答を得ていた」という。

橋本氏は「さまざま声をいただく中で、考えを改めさせていただきました。国民の皆様に期待され、素晴らしいレガシーを残して行くことが出来る東京五輪パラリンピックの会長を務めるためには、所属政党にいては、国民の皆様に理解していただけないと判断しました」とコメント。

すでに離党の報告をした菅義偉総裁(72)と二階氏からは了解を得たという。二階氏からは「東京五輪パラリンピック成功に置いてしっかり支援すると力強い言葉をいただいた」と激励を受けたという。

五輪が終われば当然、自民党に復党という流れになる。橋本氏は「自民党への復党は希望しています。お許しがいただけたらですけど」と神妙な表情で語った。

茶番のようにも見えなくもないが…。

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