佐世保 ステージ3に 朝長市長「やむを得ない」 長崎市は5月1日成人式開催へ

 長崎県は長崎、佐世保両市に出していた特別警戒警報を21日までで解除すると発表したが、1月に高齢者施設などでクラスター(感染者集団)が発生した佐世保市はステージ3(警戒警報)への引き下げにとどまった。朝長則男市長は「やむを得ない」と述べた。
 同市では入院中の患者もまだ少なくないが、朝長市長は「ここ数日は感染者は発生していない。収束に近づいている」との見方を示した。市は19日、市内に独自に発出していた「医療緊急事態宣言」を21日までで解除すると発表した。
 一方、ステージ2(注意報)に引き下げられた長崎市は22日以降、休館していた公民館など74施設を再開。市主催のイベントも順次実施する。延期していた成人式の5月1日開催も決定。会場は例年の長崎ブリックホールから長崎港松が枝国際ターミナルに変え、2回に分けて行う。
 田上富久市長は市民に引き続き感染防止の徹底を呼び掛ける一方、「社会経済活動を長く止めることには弊害もある。用心しながら少しずつエンジンを動かす時期だ」と語った。


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