パイレーツが通算218本塁打のT・フレイジャーとマイナー契約

日本時間2月20日、パイレーツがメッツからフリーエージェントとなっていたトッド・フレイジャーとマイナー契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。フレイジャーは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加する。また、メジャーのロースター入りを果たした場合の年俸は150万ドルであることが報じられている。フレイジャーはデビューした2011年から5年間レッズで活躍しており、ナ・リーグ中部地区のチームに所属するのは6年ぶりとなる。

現在35歳のフレイジャーは昨季レンジャーズとメッツで合計45試合に出場して打率.236、4本塁打、12打点、OPS.684を記録。長打率.382はメジャー10年目にして自己ワーストの数字であり、通算218本塁打の実績を誇る長打力には衰えがみられた。

全盛期にはパワーとスピードを兼ね備えた三塁手として活躍し、レッズ時代の2014年には29本塁打、20盗塁を記録して「20-20」を達成。翌2015年は35本塁打、13盗塁、ホワイトソックスへ移籍した2016年には40本塁打、15盗塁をマークしている。また、2014年から2年連続でオールスター・ゲームに選出され、2014~16年には3年連続でホームラン・ダービーにも出場した(2014年準優勝、2015年優勝、2016年準優勝)。

これまで主に三塁手を務めてきたフレイジャーだが、パイレーツの三塁には新人王候補のケブライアン・ヘイズがいるため、ロースター入りを果たした場合は一塁のプラトーン要員(左打ちのコリン・モランとの併用)としての起用が濃厚。途中出場時はキャリア通算でOPS.882をマークしており、代打要員としても重宝するに違いない。

2019年には自身5度目のシーズン20本塁打を記録しており、まだ35歳という年齢を考えても、復活の可能性は十分にある。ベテランスラッガーは新天地・パイレーツでもう一花咲かせることができるだろうか。

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