好投の楽天・早川に石井一監督「まだもうひとつ、ふたつ段階が上がるはず」

石井一久GM兼監督(左)と話す早川隆久

ドラフトで4球団が競合した楽天・早川隆久投手(22=早大)が20日、日本ハムとの練習試合(金武)に2番手として登板、2回打者7人に39球を投げ1安打無失点3奪三振の好スタートを切った。

糸を引くようなストレートの最速は150キロを計測しネット裏に陣取った6球団のスコアラーの視線にも熱がこもった。

初回に田中将から先制3ランを放った4番・中田に対し直球とカーブの2球で追い込み3球勝負で外角にチェンジアップを沈め空振り三振。昨秋ドラフトで高い評価を受けた即戦力左腕の片りんを伺わせた。

早川は「投げる前は緊張していたがストライクが入ってほぐれてきた感じ。相手打者の胸を借りるつもりでいかせてもらいました」と謙虚に初実戦登板となった39球を振り返った。

石井一監督は「早川の場合はある程度結果を求められる立場。その中で今後もローテーションに入れていきたい資格を持った投手。テンポもいいし、真っ直ぐのキレもいい。変化球のコントロールだったりもよかったが、まだもうひとつ、ふたつ段階が上がるはずなので(課題は)そのあたりの精度ですかね」と高いレベルでドラ1ルーキーの能力を精査している。

田中将の古巣帰還で注目度が一気に増す楽天の中で、臆せずマイペース調整を進める実力派左腕にもちろんライバル球団の007部隊も警戒を強めていた。

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