競泳の東京都オープン最終日(21日、東京・辰巳国際水泳場)、女子50メートルバタフライ決勝は白血病からの完全復活を目指す池江璃花子(20=ルネサンス)が25秒77で復帰後初優勝を飾った。
昨年8月の復帰レースから5戦目でようやく頂点に立った池江は「どんな試合でも1位を取れたのはうれしいこと。予選で1番というレースはあったけど、決勝で1位を取って、タイムもついてきたのは自信につながった」と振り返った。
これまで自由形に出場してきたが、今大会でバタフライを解禁。20日の100メートルこそ3位に終わったが「今年中には50(メートル)種目で王座を奪還するのを目標にしていた。まずは50バタフライで王座奪還できたことは一つクリアかなと」と自己評価する。
今後はいよいよ東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権(4月、東京アクアティクスセンター)に向けての調整になる。
50メートル、100メートル自由形と50メートル、100メートルバタフライで同選手権の参加標準記録を突破している池江は西崎勇コーチと話し合って出場種目を選択するが「出る方向で決まっている。出るからにはいい位置を狙いたいと思っているので、目標を持って決めていきたい」と意気込んでいる。
あくまで最大の目標は2024年パリ五輪。それでも、出場の可能性がゼロではない東京五輪については「まだあるかないかは決まっていないけど、アスリートとして狙っているところはみんな一緒だと思うので、それに向けて全力で頑張るということ」と語った。