巨人の梶谷隆幸外野手（３２）が２２日、紅白戦（那覇）に「１番・右翼」で先発出場し、移籍後初となる実戦デビュー。結果は１打数無安打（１四球１盗塁）だった。
初戦から足で魅せた。１打席目こそ凡打に終わった梶谷だったが、２打席目ではルーキー・伊藤優から冷静に四球を選んで出塁すると、続く坂本の打席でためらいなく盗塁。送球は逸れ、余裕を残して二塁を盗むことに成功した。
移籍後初走塁を決めた新戦力だが、この日の盗塁については「今日は行く気なかったんですけど…まぁ、行っちゃいましたね」と意外な事実を暴露。「投手のクイックを見た時に『あ、行けるな』と思って。誘惑に負けました」と、不敵な笑みを浮かべながら真相を明かした。
移籍間もないが、すでにチームには完全に溶け込んでいるようだ。同級生にして主将の坂本へは自ら打撃理論を聞きに出向くなど、積極的に交流。練習の合間には他の選手とも笑顔で談笑する姿も目立ち、早くもチームの一員としてなじんでいる。
その一助となったのが、チームメートの〝ギャグセンス〟の高さだという。「（チームの）雰囲気が、面白いことを言ったり、（言葉の）掛け合いがギャグ線高いなと思いながらやってます」と梶谷。中でも「坂本勇人、丸、銀（炭谷）さん辺りはワチャワチャやってるなと言うのはありますね」と、特にユーモアのある選手の名を挙げ「（移籍前は）僕の中でジャイアンツにそういう（ワチャワチャしてる）イメージがなかったので。ＤｅＮＡのベンチのカラーと結構似てます」と、古巣に似た和やかな雰囲気であることを語った。
新天地でも同僚に愛され「Ｇ戦士」の一員となった梶谷。今後はそのポテンシャルの高さをいかんなく発揮できるはずだ。
