【東京五輪】橋本会長「きめ細かな対応が重要」組織委が聖火リレーのガイドライン発表

聖火リレーのトーチ

東京五輪・パラリンピック組織委員会は25日、聖火リレーにおける新型コロナウイルス感染対策のガイドラインを公表した。

聖火リレーは3月25日に福島県のJヴィレッジをスタート。東日本大震災から10年目を迎える被災地をはじめ、全国各地を巡る。組織委は「観覧客、ランナー、運営スタッフなどの関係者と地域住民の双方の感染防止に努め、安全・安心な聖火リレーを実現する」として、以下の主な感染対策を挙げる。

・インターネットでライブ中継
・著名人ランナーは密集対策が可能な場所を走行
・観覧時はマスクを着用し拍手で応援
・セレモニー会場の事前予約制
・過度な密集発生時はリレーを中断

具体的な対策として、聖火ランナーは走行時以外のマスク着用が原則。走行時は一定の距離を確保した上でマスクを着用しないことを可能としている。また、当日は大声での会話を控え、沿道やセレモニーの観覧客には拍手での応援を推奨している。

17日には島根県の丸山達也知事(50)が聖火リレー中止の意向を表明するなど、政府や東京都のコロナ対策に懐疑的な意見もある。橋本聖子会長(56)は「各都道府県で感染状況が異なり、それぞれの事情を抱えている中できめ細かな対応が重要だと考えている。皆様のご理解とご納得いただきながら、日本全国に希望をつなぐ聖火リレーを実現したい」と話している。

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