V長崎 昇格へ「全力で光れ」 J2あす開幕 12月5日まで42試合の長丁場 夏には五輪で中断

2021年シーズンに臨むV・ファーレン長崎(c)J.LEAGUE

  サッカーJ2の2021年シーズンは27日に開幕し、V・ファーレン長崎は午後2時から長崎県諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で金沢と対戦する。昨季3位で苦杯をなめたチームが見据えるのはJ1昇格のみ。スローガンは「全力で光れ」に決まった。上位争いを演じた自信、そしてあと一歩のところで夢破れた悔しさを力に変えて、選手たちがピッチ上で躍動する。
 今季のJ2も例年通り、22チームがホームアンドアウェー方式の2回戦総当たりリーグに臨む。12月5日の最終節まで、各チーム年間42試合の長丁場を戦い抜く。J1参入プレーオフはなく、上位2チームが自動昇格、下位4チームがJ3に自動降格する。第28節(9月4、5日)以降のキックオフ時間は、後日発表される。
 昨季のように2週間で5試合が組まれるような連戦はないが、例年よりもタイトな日程になった。6月9日からは天皇杯も並行して開かれる。トーナメントを勝ち上がれば、夏場に中3日の連戦が続いていく。選手の負担を分散させるような起用も求められる。
 V長崎の対戦カードを見てみると、6、7月は昇格争いのライバルになりそうな松本、磐田、京都との試合が続く。序盤に勝ち点を稼いで、勝負の夏を迎えたい。終盤も第40節(11月20日)に磐田、最終節に松本とのアウェー戦が残っており、最後まで気の抜けない展開が予想される。
 東京五輪の影響で第23節(7月17、18日)以降、第24節(8月9日)まで約3週間の中断期間が設けられた。選手を追加登録できる期間も同時期に設定されているため、各チームとも補強の動きが活発化しそうだ。夏場の新戦力を巡る駆け引きが、一つのポイントになる可能性がある。

© 株式会社長崎新聞社