ダルビッシュ 野茂氏に伝授されたスプリットを語る「同じ球を投げるのは不可能」

ダルビッシュ

パドレスのダルビッシュ有投手(34)は25日(日本時間26日)にアリゾナ州サプライズで行われているキャンプで実戦形式の練習(ライブBP)に初登板した。練習後、オンライン会見に応じて状態の仕上がり具合などについて語った。

「今日はコントロールも良く元気に投げることができました。カッター、スライダー、ナックルカーブ、今日はフォーシーム以外だと5つ投げましたけど、今日は変化球に関しては全部満足しています」と納得顔。右打者と左打者に合計22球を投げ、MAXは95マイル(約153キロ)をマーク、三振も奪った。

前回のブルペンから中1日でのマウンドだが、疲れはほとんど感じていないという。今季導入された低反発のボールに関しても「最初はちょっと違うかなと感じましたけど、今日に関してはあまりその感じはなかったかな。ちょっと軽いかなと感じたくらい」と問題にしなかった。

また、球団アドバイザーの野茂英雄氏から伝授されたスプリットについて尋ねられるとこう説明した。「いろいろな引き出しを持っているので話すだけでも、自分の他の変化球にいい影響が出るかなと思いました。野茂さんの握りで野茂さんが言うように投げてても、メカニックとか力の入るところの違いによってまったく同じ球を投げるのは不可能。大事なのは野茂さんが言うことを自分の体に落とし込んで、自分のフォームでいかに近い球を表現するかです」

28日(同3月1日)から始まるオープン戦では、最初の先発を飛ばす可能性がある。これについては「まだそこまで試合でいきなりできる感じではない」と説明。シミュレーションゲームなどで調整する。

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