日本財団は25日、新型コロナウイルスの軽症、無症状者用の宿泊療養施設として転用されていた日本財団パラアリーナ(東京・品川区)を4月1日からパラアスリートの練習拠点として再稼働することを発表した。
東京パラリンピックまで半年を切ったタイミングでの朗報に、日本財団パラリンピックサポートセンターの山脇康会長(73)は「安心・安全な東京大会の開催に向け、アスリートの皆さんがトレーニングに集中し、東京大会で最高のパフォーマンスを発揮できる環境の整備に全力で取り組んでまいります」とコメントを寄せた。
もちろん選手にとっても大きなプラスだ。パワーリフティング女子55キロ級の山本恵理(37=日本財団パラリンピックサポートセンター)は「この度、日本財団パラアリーナの再開を決めていただき、心から感謝しています。多大なるサポート受けたことを、さらにパワーに変えて、前に進んでいきたいです」とコメント。
車いすラグビー日本代表の島川慎一(46=バークレイズ証券)も「自宅でのトレーニングを余儀なくされ、ベランダにランニングスペースを設置するなど、工夫して練習していました。そして改めてパラアリーナの大切さを実感しました。今回の再開を大変ありがたく思っています」と歓迎した。