楽天・涌井秀章投手(34)が、26日のヤクルト戦(練習試合=浦添)に実戦初登板。許した走者は味方失策による一人だけで2回、打者7人に対し、無安打、無失点に抑えた。
最速143キロのストレートを主体にフライアウト5つ、左直ひとつで終えた右腕は「今日はストライクが入るかどうかの確認だけだったので入ったからよかった。毎年、最初の登板はしっかり投げれるかどうかの確認だけ。それができてよかったです」と、この日の投球を淡々と振り返った。
移籍1年目の昨年は11勝を挙げ、自身4度目の最多勝に輝いた実績と、ここまでの調整具合からしても3月26日の開幕日本ハム戦(楽天生命)のマウンドに立つ最右翼とみていい。
もし指名されれば、西武、ロッテ、楽天と渡り歩き自身10度目となる開幕投手の座。その思いを問われた涌井は「それは投げたいですけど、監督が決めること。候補が4人いるので、しっかり結果を残して、こいつに任せたと思ってもらえるように頑張るだけです」と表情を引き締めた。
心身ともに準備はできている。あとは石井監督の正式アナウンスを待つだけだ。