エムバペ、チェルシー移籍が叶わなかった秘話を告白する

PSGとの契約が2022年までとなっているキリアン・エムバペ。その彼は『The Players Tribune』でチェルシーとのこんな秘話を明かしていた。

キリアン・エムバペ

「母、父、コミュニティ、そして、友達たちなしにはキリアン・エムバペはありえない。

僕と同じ生まれでないなら理解できないだろう。

でも、例えば、僕は11歳の頃にチェルシーのユースチームのトライアルのために数日間ロンドンに行ったことがある。

とても興奮して衝撃を受けたので、近所の友達にさえ行った場所を教えなかったんだ。

自宅に帰った僕を見た友人が『キリアン、先週どこに行っていたの?』と聞いてきた。『チェルシーとロンドンにいたよ』と答えると、『ありえない』って言われたよ。

『いや、誓うよ。ドログバとも会ったんだ』と返すと『嘘だ。ドログバはボンディ(エムバペの出身地)の子と会わない。ありえない!』と言われてしまった。

当時は自分の電話を持っていなかったので、父に頼んで撮った写真を彼らに見せたんだ。それでやっと信じてくれた。

でも、大事なのは彼らが嫉妬しなかったことさ。全くね。彼らはただ驚いていた。

彼らが僕に言ったことは決して忘れないよ」

キリアン・エムバペ

「いまでも心に描くことができる、僕らはASボンディのロッカールームで試合のために着替えをしていた。

『キリアン、君と一緒に僕らも連れていってくれる?』と言われた。まるで僕が別の惑星に行ってきたみたいにね。

僕は『でも、キャンプは終わってしまったんだ。ごめんね』と答えた。

(写真が写った?)電話を見ながら、彼らは笑って頭を振っていたよ。『Wow、キリアン、僕らは君とともにこの瞬間を生きている感じだね』って。

僕らにとってこれがどれほど大きな意味があるか。そういう場所に行くことは、別の惑星を訪れるようなものさ。

チェルシーを経験した後、僕は両親にボンディを去ってビッグクラブに行かせてくれるように頼んだ。

でも、母と父のことを理解しなければいけなかった。

両親は僕が子供として普通の生活を送ることができるように家に残ることを望んでいた。

当時は理解できなかったけれど、実際には僕にとって最善のことだった。

遮断されたアカデミーでは決して学ぶことがなかっただろうハードなレッスンをたくさん学んだからね」

11歳当時にチェルシー入りを両親に懇願していたものの、両親は彼を普通の子供として育てることを優先したそう。

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当時はそれを理解できなかったというが、普通の生活を送ったことで様々な経験をしたことは自分にとって最善だったと感じているようだ。

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