性的暴行疑惑で潔白主張の韓国代表・奇誠庸に被害者側が反論「証拠公開する」

韓国サッカー界激震の事態は泥沼必死(写真はイメージ)

韓国代表MF奇誠庸(キ・ソンヨン=32、FCソウル)による小学生時代の性的暴行疑惑が泥沼化している。

奇を巡っては24日に被害者とされる2人が弁護士を通じて過去の被害を暴露。2000年1~6月の間に全南の某小学校で起きた出来事として、奇が1学年下の後輩選手2人に合宿所でオーラルセックスを何度も強要。断ると殴る蹴るなどの暴行を加えられたと主張している。

疑惑が持ち上がった当初は所属事務所やSNSを通じて否定していた奇だが、27日のリーグ戦の試合後に自ら要望して会見を設定。そこで「証拠があれば早く出して解明すべきだ。なぜ証拠を見せず、言葉で世論を操作するのか理解できない」とし、被害者とされる2人に対して具体的な証拠の提示を訴えた。そして「私は最後までやる。真実についてすべてを言う。今後は容赦しない」と法的措置で徹底抗戦する強い覚悟を示した。

するとこの会見を受けて〝被害者〟サイドも応戦。韓国メディア「CNBニュース」は、被害者とされる側のパク・ジフン弁護士が「奇誠庸がその必要があるというならやってあげようじゃないか。近いうちに証拠全体を公開する」と断言。パク弁護士は当時の被害状況を「非常に具体的かつ一貫性のある証言」として詳細にわたって把握しているとし、近日中に証拠として提示する見通しだ。物的証拠はなくても、証言に具体性があれば裁判所も証拠として採用するとの見解も示している。

奇は、2011年アジアカップ準決勝の日韓戦で〝猿真似パフォーマンス〟が物議を醸したほか、旭日旗を批判して反日機運を高めた過去もある日本と〝因縁〟の深い選手。有名選手による前代未聞の醜聞スキャンダルは、収束の糸口が全く見えない。

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