巨人の3年目右腕・戸郷が今季初実戦で3回無失点 桑田コーチとはベンチで〝反省会〟

DeNA相手に3回無失点と好投した戸郷

開幕2戦目(DeNA戦=3月27日)の先発が内定している巨人・戸郷翔征投手(20)が、28日のDeNAとの練習試合(那覇)で今季初実戦。新球ツーシームも披露し、3回2安打無失点と上々のスタートを切った。

キャンプ最終日に貫禄の初登場だ。右腕は開幕カードのDeNA打線を相手に初回二死から細川に四球、佐野に内野安打を許したものの、続く宮崎を中飛に打ち取った。

戸郷は2回は3人でピシャリ。3回一死から四球を出すと、昨季までの同僚・田中俊に中前打を浴びた。再び走者を背負ったが、右腕は落ち着いていた。細川をフォークで空振り三振に仕留めると、最後は佐野を二ゴロ。3回50球2安打2四球無失点、2奪三振で初登板を終えた。

「新球種ツーシームを試したりだとか、真っすぐの質を確認したりだとか、そういう作業をしました」と振り返った右腕。「3年目にしてとても良いキャンプが送れたかなと。流れが分かっている分自分のやりたいことが、このキャンプはいっぱいできたかなと思います」と笑顔を見せた。

桑田投手チーフコーチ補佐から〝強化指定〟を受けている右腕は、この日もイニング毎にベンチで話し合った。「(桑田コーチに)『(投球の)ライン出し、初回、2回は結構いい感じにできたよ』と言っていただいた。課題としてはツースリーから四球があったので、僕的にも課題ですし、桑田さんと『それが直ったらもっと球数が減るんじゃないか』という話をしました」(戸郷)

昨季9勝を挙げた右腕は「去年と一緒にやってたらダメだと思うので、もっと進化していけるように。長く野球をしたいので」とキッパリ。桑田コーチの徹底指導を受け、若武者がG投の次代を担う。

© 株式会社東京スポーツ新聞社