【カーリング】ヨシマツペアが日本混合ダブルス選手権で下克上V

左から松村雄太、吉田夕梨花((C) JCA IDE)

下克上達成だ。カーリングの日本混合ダブルス選手権最終日(28日、青森・みちぎんドリームスタジアム)、吉田夕梨花(27=ロコ・ソラーレ)、松村雄太(31=コンサドーレ)組が初優勝した。予選は3位に沈み、プレーオフへ。負けたら終わりの崖っ縁から這い上がり、決勝戦は相手を終始圧倒した。

松村は「最後に一番いいゲームをして勝てたのはうれしい」と満面の笑みで喜んだ。1998年長野五輪女子代表の大沢明美氏(47)は「一戦一戦強くなった感じ。(大会直前に)4人制の日本選手権があったので、あまり練習できていなかったと思うが、大会の中でうまく調整して勝ち上がってきた」と絶賛した。

吉田、松村組は4人制でも北京五輪出場の可能性がある。“二刀流”は体力面での不安を懸念する声もあるが、大沢氏は「あまり心配していない。影響が出ないくらいのトレーニングは積んでいる。疲労度は増すとは思うが、心配はない」と太鼓判を押す。混合ダブルスで北京五輪の切符を手にするには、世界選手権で国別出場枠を獲得し、国内の代表決定戦を制する必要がある。

決して簡単な道のりではないものの、吉田は「技術、メンタルと伸びしろがあるので、詰めていきたい」ときっぱり。来冬は二刀流ペアがカーリング界を盛り上げる。

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