MF奇誠庸の性的暴行騒動 韓国紙取材で被害者が “驚愕の新証言”

韓国サッカー界がさらに揺れている(写真はイメージ)

韓国代表MF奇誠庸(キ・ソンヨン=32、FCソウル)による小学生時代の性的暴行騒動が新展開だ。

奇誠庸から性的暴行を受けたと主張する被害者2人はとされる2人は、2000年1~6月の間に全南の小学校のサッカー部の合宿所で奇にオーラルセックスを何度も強要されたと主張している。

その後、奇誠庸は会見で自らの潔白を訴えたが、新たな動きが出てきた。韓国紙「中央日報」が被害者2人に直接取材し、驚くべき新事実が明らかになったのだ。

同紙によると被害者たちは「宿泊施設には20人余りが同じ部屋におり、他の部員たちもいる状況で被害を受けた」と告白。2人は奇にオーラルセックスを強要されたと主張しているが、それは大勢が見守る中の〝羞恥プレー〟だったというのだ。それはもちろん、多くの目撃者がいたということも示している。

また、被害者とされる2人が04年に後輩に性的暴力を振るった加害者でもあるとの指摘が一部でされていたが、同紙の取材に2人は自分たちの暴行を「事実と認める」として、他の数人とともに当時処分を受けたことも明かした。つまり、奇誠庸が所属していたサッカー部では〝性暴力の連鎖〟が代々行われてきたという実態が明らかになったのだ。

この証言に対して奇誠庸は同紙に「多くの先輩や後輩が集まった場所でそのようなことが起きたら、当事者たちが口をつぐんでも誰かが監督に告発するものだろう。明らかに虚偽の事実であり、完全に陰湿な攻撃」と再び完全否定した。

一方で、被害者側のパク・ジフン弁護士は1日にスポーツ朝鮮の取材に応じ「被害者の証言だけでも証拠となる。しかし、それだけならこのように話してはいないだろう」と証言以上の証拠があることを示唆。「証拠はすぐに公開する。記者会見にするのか、ファイルをメディアに渡すか、インタビューにするかについて悩んでいる。そして証拠をどこまで公開するか、一度に公開するのか、段階的に公開するかについても被害者の了解を得なければならない」と証拠の公開方法を詰めている現状を説明した。

奇誠庸にとっては不利となる新たな事実が続々と判明し、騒動はさらに波紋を広げそうだ。

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