九州電力送配電は業務への電動バイク導入を目指し、長崎市内で実証試験を始めた。電動バイクは長崎県でまだ普及しておらず、同社は電化推進のPRも兼ねて検討する。
九州電力グループの電気自動車(EV)推進策の一環。ホンダ(東京)の二輪車「BENLYe‥(ベンリィ)」2台を検針業務に、aidea(同)の三輪車「AA-Cargo(カーゴ)」1台を設備点検業務に使用。いずれも原付き免許で運転できる。
このうちベンリィは法人向けに販売され、日本郵便が首都圏を中心に配達で使っている。九州電力送配電は、坂や狭い道が多い長崎市内で効果を発揮するとみて、実用性やコストの検証を経て採用するか判断する。
ベンリィはガスを排出せず、モーターの走行音は小さい。重量が125キロあるが、方向転換しやすいように後進アシスト機能付き。着脱式バッテリーは家庭用電源で充電可能。残量ゼロからフル充電までに約4時間、電気代40円程度かかり、40キロ前後の距離を走行できるという。メーカー希望小売価格は73万円台から。
長崎市城山町の同社長崎支社で1日、説明会があり、試乗した関係者は「思ったより馬力があり、使い勝手は良さそう」と話した。
電動バイク 長崎で実証試験 九州電力送配電 電化推進PRへ導入検討
- Published
- 2021/03/01 23:44 (JST)
- Updated
- 2021/03/02 11:41 (JST)
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