森保監督「A代表と五輪代表の監督が別々だったら、コロナ禍でチームをまわすのは難しい」

森保監督

日本代表と東京五輪代表の指揮を兼務する森保一監督(52)が2日にオンラインで取材に応じ、3月の国際Aマッチデー期間に〝選手も兼任プラン〟の腹案を披露した。

A代表はカタールW杯アジア2次予選のモンゴル戦(フクアリ)が30日に予定されており、中止となったミャンマー戦(25日、日産)は代替試合を調整中。一方、東京五輪に臨むU―24日本代表はU―24アルゼンチン代表と2連戦(26日=東京、29日=北九州)を行うことが決まった。

最大で4試合が予定される中で、指揮官は両チームの試合で起用する選手が出てくる可能性を示し「国際Aマッチデーの中で、A代表と五輪代表で選手をスライドさせることも可能かなという話はしている。実際は今までやったことはないし、3月もないかもしれないが、案の中では出てきている。4試合で、選手たちを行き来できる選手は割り振りしていこうと考えている」と説明。すでに東京五輪世代から多くの選手がA代表で出場しているため、選手が同じ活動期間内で2チームを〝兼任〟する異例の計画を検討しているのだ。

ただ、肝心の選考は新型コロナ禍もあって現状は不透明。「海外組を誰が招集できて誰が招集できないのかも考えている。日本に入国できても(所属クラブがある)自国に帰った時に、国で自主待機期間を設けていなくても州では設けていたり、これが週単位とか明日に変わったり、スタッフはいろんな想定をしている。決められないことが多い」と対応が複雑で刻一刻と変わるため頭を悩ませている。

昨年から困難な状況での活動が続いているが「もしA代表と五輪代表の監督が別々でコミュニケーションもなくやったら、このコロナ禍でチームを回すのは難しいかなと思う。兼任でやらせてもらっているからこそ、いろんな選手を上下させてチームづくり、レベルアップさせていくことができた」と兼任の意義を強調し、両チームの強化が順調に進んでいる手応えに自信をにじませた。

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