【新日本】ジュニア2冠・デスペラードが飯伏戦への思い明かす「目立てるって意味では狙ってます」

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飯伏との大一番に臨むジュニア2冠・デスペラード(新日本プロレス提供)

新日本プロレス「旗揚げ記念日」(4日、日本武道館)でIWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王者・飯伏幸太(38)に挑戦するIWGPジュニアヘビー級王者のエル・デスペラードが大一番に秘める思いを明かした。

まさに激動の1週間だった。IWGPジュニアヘビー級王者・高橋ヒロム(31)が左大胸筋断裂で長期欠場となったことを受け、デスペラードは王座戦線にスクランブル出撃した。25日後楽園大会でIWGPジュニアタッグ王座(パートナーは金丸義信)を獲得すると、28日大阪城大会ではIWGPジュニアも初戴冠。ジュニア2冠に輝くと、飯伏の持つ2冠にまで挑戦が決定した。「人生なにがあるか分からんなって。1週間前はシリーズオフのスイッチで酒飲みまくってたからね。よくここまで俺、スイッチ入ったなって思いますよ」と振り返った。

武道館決戦は2冠戦として行われるものの、2本のベルトは統一が決定事項となっており、勝者は新設されるIWGP世界ヘビー級王座の初代王者に認定される。だがデスぺラードは「記録だけで、個人的なところで言えばオイシイんだろうけど『ヘビーのタイトルなのになあ』って思っちゃったので。だから逆に僕は考えないですね。まあ目立てるって意味では狙ってますけど『そんなに意識する?』って言うと、目指してたベルトじゃないから。取ってから考える。それでいいんじゃないの。だって飯伏だって、くっつけてどうするなんてビジョンないでしょ」と、どこまでもマイペースを貫く。

そもそもジュニア選手のデスペラードにとって「2冠論争」は無縁のことだった。あくまで目的は「旗揚げ記念日」恒例のヘビーとジュニアの王者対決で、飯伏との対戦を実現させることだった。

「この際だからやっちまえって、その2つもくださいって言ったわけで。早い話がノリだよね。本来ベルトは欲しいものが挑戦するべきだけど、そんなもん関係なく、俺は飯伏と戦いたいわけであって。あ、でもよく考えたら新設ヘビータイトルの初代がジュニアの選手だったらこんなに痛快なことはないかもね」

デスペラードにとって飯伏は、2014年1月の新日本デビュー戦で戦った相手でもあり、同年2月に初めてIWGPジュニア王座に挑戦した相手。「あのときしょっぱかった人間が7年たってどうなったか。ようやく形になりつつあるエル・デスペラードが現段階でどんなモンなのかを見せつける、自分自身も確認する作業になるのかな」と腕をぶした。

ライバルの負傷により悲願のシングル王座初戴冠を果たし、レスラー人生最大のチャンスを得たのも皮肉な運命だ。「アイツのケツをふけるのが、今回は俺だったんだろうな~って。何か『ヒロムの穴はお前が埋めろ』ってのもあったんだろうなってのもあるし。正直激動のなかすぎて、そういう一歩引いて考える余裕もないけど、アイツが一番悔しいでしょ。だから散々悔しがらせてやりますよ。それが一番のカンフル剤だと思うので」。昨年12月にヒロムとベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの優勝決定戦を戦った日本武道館のリングで、デスペラードが己の存在意義を証明する。