DeNA開幕投手は「決まってない」 三浦監督、捕手起用固定せず

練習前の声出しで笑顔のベイスターズナイン=横浜

 春季キャンプを終えた横浜DeNAは2日、横浜スタジアムで今年初の全体練習を行った。キャッチボールや打撃練習など軽めのメニューで、5日のオリックスとのオープン戦(横浜)に向けて調整した。三浦監督は開幕投手を「まだ決まっていない状況」とし、捕手の起用方針に関しては「状態のいい選手をどんどん使いたい」と、ラミレス前監督と同様、固定しない考えを明かした。

 キャッチャーは春季キャンプで伊藤光、戸柱、嶺井、山本の4人が争った。指揮官は「全試合スタメンマスクをかぶった昔の谷繁さんのように抜けた存在は今いない」とさらなる競争を促す。

 併用プランが若き投手陣の成長につながるとの思いも込める。「捕手が代われば配球も変わる。どの捕手でも投げられるようになって、引き出しを増やせるようにしてもらいたい」と話した。

 昨季30試合の出場にとどまった伊藤光は開幕スタメンマスクに意欲を示す。「僕は(山本)祐大ほどの肩はないけど、総合的に勝負できるレベルにはある。勝てるキャッチャーが一番。若い投手には若さを出してほしいし、僕は特長を生かしてあげたい」と引っ張る覚悟をにじませた。

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