マーリンズ 元最多勝左腕・ゴンザレスとマイナー契約で合意

日本時間3月4日、マーリンズがホワイトソックスからフリーエージェントとなっていたベテラン左腕ジオ・ゴンザレスとマイナー契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、フロリダ州出身のゴンザレスは他球団からのオファーを断り、地元球団からの誘いを待ち続けていたという。2012年に最多勝のタイトルを手にしたベテラン左腕は先発投手陣に厚みを加える存在として期待される。

現在35歳のゴンザレスは昨季ホワイトソックスで12試合(うち4先発)に登板して1勝2敗、防御率4.83を記録。ナショナルズ時代の2012年に21勝をマークするなど、2010年から2018年まで9年連続で2ケタ勝利を記録し、通算131勝の実績を誇る。マーリンズの先発投手陣はサンディ・アルカンタラ、パブロ・ロペス、エリーサー・ヘルナンデス、シクスト・サンチェスと若い投手ばかりが並んでおり、ゴンザレスのようなベテランは貴重な存在だ。

まだ契約が正式に発表されていないため、ドン・マティングリー監督は仮定の話にとどめたものの、「ジオは地元出身のベテラン投手であり、チームに経験値をもたらしてくれるだろう。経験豊富な投手だし、ローテーションに厚みを加えてくれる」とベテラン左腕の加入を歓迎した。

前述の4投手に続く先発5番手はトレバー・ロジャースが有力だが、ほかにもブラクストン・ギャレット、ニック・ナイダート、ダニエル・カスターノといった若い投手たちが開幕ローテーション入りを狙っている。30代の先発候補は皆無であり、5度のポストシーズン出場経験を誇るゴンザレスには若い投手の見本や教育係としての働きも求められそうだ。

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