カブスが34歳のベテラン内野手・ソガードとマイナー契約で合意

日本時間3月4日、カブスがブリュワーズからフリーエージェントとなっていたベテラン内野手、エリック・ソガードとマイナー契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。正二塁手不在のカブスはニコ・ホーナーがレギュラー争いの先頭を走っており、デービッド・ボーティやイルデマーロ・バルガスもその座を狙っているが、この正二塁手争いにコンタクト能力と出塁率の高さが武器のベテラン内野手が加わることになりそうだ。

現在34歳のソガードは2年ぶりのブリュワーズ復帰を果たした昨季、43試合に出場して打率.209、1本塁打、10打点、OPS.560と深刻な打撃不振に陥ったが、2017年に出塁率.393、2019年にも打率.290、OPS.810の好成績をマーク。カブスがソガードの獲得を狙うのは今オフが初めてではなく、2019年のトレード・デッドラインにもソガードの獲得を検討していた。昨季も不振とはいえ、長所であるコンタクト能力の高さや優れた選球眼は健在だった。

正二塁手候補のホーナーとボーティはいずれも右打ちのため、左打ちのソガードにはプラトーン要員としてのロースター入りのチャンスがあるとみられる。ソガードは二塁のほか、三塁、遊撃、左翼、右翼での出場経験もあり、内外野を守れるスイッチヒッターのバルガスがロースター入りを目指すうえでの最大のライバルということになりそうだ。

デービッド・ロス監督はメジャー3年目を迎えたホーナーを攻守両面で高く評価しており、正二塁手の座はホーナーに与えられる可能性が高い。しかし、メジャーで1シーズンに50試合以上出場した経験はなく、控え選手のサポートが必要となる。控え内野手にはボーティがいるものの、ソガードはチームで貴重な左打ちの控え内野手として存在感を示していきたいところだ。

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