「多分、僕じゃないです…」広島・長野が守備練習&居残り特打を敢行 

ヤクルト戦出場へ準備OK?の広島・長野

広島・長野久義外野手(36)が開幕に向けて徐々にギアを上げている。4日、マツダスタジアムで行われた全体練習ではケース打撃の左翼守備に入ると、その後は内野手との連係プレーにも入りハツラツな守備を披露した。

すでに練習試合では指名打者として打席に立っているものの、実戦的な守備練習は今季初。しかし、当の本人は「今日もやっていないです。気のせいですよ」とサラリ。打撃では前日に続き2日連続で居残り特打まで敢行したが「多分、僕じゃないです…」と煙に巻いた。ただ、そんな控えめな言葉とは裏腹に状態は着実に上昇気配だ。実戦で守備に就くのはオープン戦の終盤となる見込みの長野について河田ヘッドは「今の時期にあれくらいできれば、こっちとしては十分」と目を細める。

ただし、本人が目指すのはレギュラー選手としてチームの勝利に貢献すること。この日も「野球選手である以上、最初から出ることはみんなが思っていること。常に出たい気持ちを持ってやっています」とスタメンとして働くことへのこだわりをのぞかせた。

6日のヤクルトとのオープン戦(マツダ)からは4か月ぶりにファンの前でのプレーとなる。今までもファンの応援を力に変えてきた長野は「僕もお客さんだと思う」と冗談めかしながらも「去年は無観客を経験している。今年もまだ声は出せないと思いますけど、見られている緊張感を持ってやることはすごく大事だと思う」と腕をぶしていた。

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