【ダイキンオーキッドレディス】シブコが初めて語った「熱愛」と「海外メジャー封印」の裏事情

初日20位発進の渋野

海外メジャー&熱愛の行方は!? ゴルフの国内女子ツアー「ダイキンオーキッドレディス」初日(4日、沖縄・琉球GC=パー72)、渋野日向子(22=サントリー)は71で回り1アンダーの20位発進となった。ラウンド後はテレビ東京・野沢春日アナウンサー(31)との熱愛報道について初言及したのに加え、4月1日からの海外メジャー「ANAインスピレーション」(カリフォルニア州)出場について「マネジャーさんと話し合います」と欠場の可能性を口にした。

渋野はラウンド後の会見で熱愛報道について初めて言及。何度か遠回しの質問をかわした後、報道陣からの「付き合ってるんですか?」とのストレートな問いかけに「お友達です」。言葉とは裏腹の満面の笑みで、順調な交際をうかがわせた。

出会いがあれば、別れもある。2017年から指導を受けてきた青木翔コーチ(37)との師弟関係は解消。「自分で考えてやれることはやりたい。卒業という感覚です。こっぱずかしくて直接は言えないけど、青木さんと出会っていなければ、今の自分はいない。感謝しかないです」。

現在は特定のコーチをつけず、石川遼(29=CASIO)ら、他のプロからの助言をもとに、自らの考えで新たなスイングを作っている最中だ。

目指す舞台は米女子ツアーとなるが、今後の海外参戦については「決まっているものはなくて、マネジャーさんと相談している段階です」。1か月後に迫った「ANAインスピレーション」についても「話し合います」と出場を明言しなかった。

ネックとなっているのは帰国後の2週間の隔離期間だ。東京五輪の強化指定選手については昨年8月から条件付きで自主隔離期間でも練習のための外出が可能になった。さらに11月には通称「アスリートトラック」と呼ばれる特別措置で隔離期間中の大会出場も認められた。

これが全種目を通じて初適用されたのが男子ゴルフの今平周吾(28)。異例の11月開催となった海外メジャー「マスターズ」の翌週、厳戒態勢の中で国内ツアー「ダンロップフェニックス」に出場した。

しかし、日本ゴルフ協会(JGA)の山中博史専務理事によれば「1月の緊急事態宣言発令と同時期にアスリートトラックは凍結という連絡を受けています。現在は練習のための外出もできません」とのこと。さらに緊急事態宣言が解除されても「水際対策は強化される方向で、アスリートトラックがすぐに再開されることはまずないと聞いています」と続けた。

渋野自身は多くを語らなかったが、アスリートトラックの凍結が海外メジャー参戦の〝足かせ〟になっているのは間違いない。

「日本で戦っているだけでは米国で必要なものは見つからないので、米ツアーにスポットで参戦する予定ではあります」としたものの、具体的なスケジュールは白紙。渋野にとってはコロナに振り回される日々がまだ続きそうだ。

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