F1デビューのミック・シューマッハー「この名前をF1に再びもたらせることは大きな誇り」注目によるプレッシャーは否定

 2021年にハースF1チームからF1デビューを果たすミック・シューマッハーが、『シューマッハー』の名前をF1に再びもたらすことができ、とても誇りに思うと語った。ミックは7度のF1チャンピオン、ミハエル・シューマッハーの息子だ。

 3月4日、ハースは2021年型ハースF1マシン『VF-21』のカラーリングを発表した。シューマッハーとチームメイトのニキータ・マゼピンは、プレシーズンテスト初日の12日に『VF-21』のお披露目を行う予定となっている。

2021年型ハースF1マシン『VF-21』(カラーリング)の俯瞰

 シューマッハーは2月末にファクトリーを訪れ、シート合わせを行った。ハースでの新しい環境に順調に慣れてきているとシューマッハーは語っている。

「もちろん、今までと違う要素はいくつかある。僕はチームとの間に強い絆を持ちたいと思っている。すでに行ってきたことのなかで、一番大事なのはそのことであり、それを目指しているんだ。これに関してはとても満足している」

「それは最大の強みのひとつだ。どんな状況であってもできる限り精神的な強さを保つことが、とても重要になってくる」

「シーズンをいい状態でスタートし、この数年に学んだことすべてを活用していきたい。そして必要とされる高いレベルでのパフォーマンスを発揮したいと思っている」

シート合わせを行うミック・シューマッハー(ハースF1)

 F1でさまざまな記録を打ち立てたミハエル・シューマッハーの息子であることで、ミックには世界中から注目が集まっている。しかしミックは、それをプレッシャーであるとは考えず、自分にとっては誇りに思うべきことであると語った。

「プレッシャーだと言ったことは一度もない。これからもそう言うことはないだろう」とミックは語った。

「この名前を背負うことをうれしく思う。この名前をF1に復活させることができてうれしい。とても誇りに思っているし、自分がこの名前であることがうれしいんだ。僕にとっては後押しのようなものであり、日々全力で働き、できる限りのことをしようというモチベーションにもつながる」

 ミックはフェラーリの育成ドライバーとしてFIA-F2に参戦し、2020年にタイトルを獲得、22歳になった直後にF1デビュー戦を迎える。

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