【新型コロナ】川崎市、変異株の確認体制を整備 健康安全研究所で中旬開始 リバウンド早期探知へ

川崎市役所

 川崎市は5日、市健康安全研究所(同市川崎区)で、新型コロナウイルスの変異株を確認できる体制を整備すると明らかにした。国立感染症研究所と協力して変異株の分析を進め、感染再拡大(リバウンド)の防止につなげる。市感染症対策本部会議で報告した。

 変異株は従来より感染力が強いとされ、流入が本格化すれば「第4波」につながりかねないとの指摘がある。国の感染症対策分科会も検査を強化するべきと提言しており、市は検体が集まる国立感染研と協力して分析を進め、リバウンドの兆候を早期探知することを決めた。今月中旬に開始する予定。

 対策本部会議後、岡部信彦所長は、市内で変異株の感染者は確認されていないとした上で、「自分のところで調べられる道具立てはそろっている」と強調。体制整備に向けて準備を進めていると明らかにした。同会議では、リバウンドの早期探知のため積極的疫学調査で会食などに起因する感染動向を確認をすることも挙げた。

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