開幕あきらめなかったソフトバンク・千賀 12日教育L・中日戦で今季初実戦

早期一軍が見えてきたソフトバンク・千賀

「最短最速復帰」へまい進だ。ソフトバンク・千賀滉大投手(28)の今季初実戦が決まった。両ふくらはぎの不調で出遅れていた鷹のエースは、12日に行われる春季教育リーグ・中日戦(タマスタ筑後)に登板する予定。3日に初のシート打撃登板を行った右腕は、7日に再びシート打撃に登板し、問題がなければ12日の中日戦に先発する。30~40球をメドに投げる予定だ。

5日は福岡・筑後市のファーム施設でリハビリ組の練習に参加。塁間ほどの距離で全力ダッシュを繰り返した。すでに患部を気にすることなく100%の強度でランニングが可能となり、あとは量をこなす段階に来ている。今後は実戦登板と並行して走る量を増やし、体力を強化していく。

2月28日のブルペン投球では、15球ずつのインターバルで計60球。3日のシート打撃では、柳田と対戦する形で最速153キロを計測して計33球を投げた。次のシート打撃登板では若干、球数を増やす想定だ。春季キャンプでリハビリ組スタートが決まっても下を向かず、エースの責任感から「最短最速」での復帰を念頭に調整してきた右腕。開幕を諦めなかった男は、首脳陣の判断次第で「開幕ローテ」が視野に入るペースで順調に仕上げている。

まずはファーム本拠地・タマスタ筑後の今季開幕戦で、盟友・柳田と同じタイミングで初の対外試合に臨む。

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