「チームラボボーダレス」の〝アートな花見〟が話題!

満開の桜が咲き誇るかのような「呼応するランプの森-ワンストローク、桜」

桜の開花を目前にして、首都圏1都3県の緊急事態宣言延長で、コロナ禍における2度目の春も、花見は自粛となりそう。

そんな中、ひと足先に満開の桜を楽しみながら、春らしい〝映える〟写真を撮れると話題なのが、〝アートな花見〟を体験できる「チームラボボーダレス」(東京・江東区)。この時期しか見られない春限定の作品が3月から登場して、館内は早くも春らんまん!

インスタなどで頻繁に目にするランプの作品の春仕様が「呼応するランプの森-ワンストローク、桜」。ランプがつり下げられた360度鏡張りの空間で、ランプのそばで立ち止まってじっとしていると、桜色に光り輝き、音色を響かせて、無数のランプに呼応する。

従来の美術館のような静的、受動的ではなく、人々がランプに近づくことにより刻一刻と変化する動的な美しさ、能動的な楽しさが人気の理由だ。光の強弱が織りなす色彩のグラデーションがきれいで、桜色に強く輝くと満開の桜のように見え、お花見気分を味わえる。

他にも、10万本もの菜の花が咲き誇り、触ると一斉に散る作品や、茶を注ぐと花が咲き、実際に飲める作品など、五感で春を感じられる。

2018年6月にアート集団・チームラボの常設ミュージアムとして誕生した同施設は、初年度160か国・230万人を動員した人気スポット。SNS映えする空間に加え、写真&動画撮影、投稿自由とあり、世界中にフォトジェニックな画像が拡散し、訪日外国人が約半数を占めていた。

「日時指定チケットなど、密を防ぐ感染症対策を徹底しており、入館人数も半分以下に制限中です。昨春は緊急事態宣言で休業していたので、館内は2年ぶり一気に春めいて、見ていて明るい気持ちになっていただけると思います」(チームラボボーダレス・広報の桑原葉子氏)

一番人気のランプの作品などは数時間待ちのことも多かったそうだが、インバウンドのいない今は、ほぼ並ばずに入れるというからコロナ禍ならではだ。

【森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス】

その名の通り、境界のない世界がコンセプトの〝地図のないミュージアム〟で、館内には順路も表示も説明もない。

5つのエリアからなる1万平米の複雑で立体的な巨大アート空間をさまよい、探索し、発見する。作品に境界はなく、部屋から飛び出して、他の作品と影響を請け合い、時には融合するのが特徴だ。

さらに、部屋に入る、動き回るという具合に、体を使った自らのふるまいで作品が変化して、自分がその一部になったかのように、摩訶不思議な没入体験ができる。

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