V長崎 数的優位生かせず…アウェーで競り負け 攻撃面の課題

【新潟-V長崎】前半33分、ボールを受けるV長崎の都倉=デンカビッグスワンスタジアム(提供)

 明治安田J2第2節第1日V・ファーレン長崎は新潟に0-1で敗れた。
 後半12分、新潟のエース本間が2枚目の警告で退場した。ロスタイムを含めて残り35分強。その大半の時間をV長崎は敵陣で費やした。だが、最後までオレンジの壁を突破できず、0-1のままタイムアップ。後半立ち上がりの失点が重くのしかかる結果となり、吉田監督は「最後まで新潟さんが堅かった」と初黒星の悔しさをかみしめた。
 普段の4バックではなく、守備に重点を置く3バックを採用。突破力がある新潟のアタッカーを警戒しつつ、前線から圧力をかけて主導権を奪う算段だった。ただ、ハイプレスがうまくはまらず「守っているという印象の試合。自分たちからアクションを起こせなかった」と新里は振り返る。勢いに押され、不用意なファウルから何度もゴール前のFKを与えた。前半はよくしのいだ方で、失点は時間の問題だったと言える。
 だからこそ相手の退場は、願ってもないチャンスだったはず。ベンチは交代カードを切り、布陣を変えながら突破口を探り、実際に反撃に出た。しかし、結果は無得点。惜しい場面はつくるものの、後半35分のCKは都倉のヘディングシュートがわずか左にそれ、43分に富樫がゴールネットを揺らしたシーンはオフサイドの旗が上がった。
 昨季は開幕から9試合負けなしで飛び出したV長崎。今季は第2節にして早くも土がつき、指揮官は「改善の余地がある」と攻撃面の課題を挙げた。

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