ジャイアンツが救援左腕・アルバレスと1年115万ドルで契約

日本時間3月7日、ジャイアンツはフィリーズからフリーエージェントとなっていた救援左腕ホゼ・アルバレスと1年115万ドルで契約したことを発表した。2022年の契約は球団側に選択権のあるオプションとなっており、オプションが行使された場合の年俸は150万ドル。また、アルバレスの加入に伴い、ロースターの40人枠を空けるために、右腕ジョーダン・ハンフリーズがウエーバーでパドレスへ移籍したことも発表されている。

現在31歳のアルバレスは昨季8試合に登板して防御率1.42を記録。完全に崩壊したフィリーズのブルペンにおいて、安定した投球を見せていた数少ない投手だったが、8月中旬の試合で105.3マイル(約169.5キロ)のライナーが股間を直撃し、ただちに45日間の故障者リストに登録されてシーズン終了となった。2015年のメジャー定着後、防御率が4点台以上になったシーズンは1度もなく、メジャー8年間で通算359試合に登板して防御率3.59をマークしている。

ジャイアンツは60試合制から162試合制に戻ることを考慮して投手の層を厚くすることを目指しており、今オフはフリーエージェント市場で多くの投手を獲得している。救援左腕だけを見ても、新加入のジェイク・マギーのほか、ジャーリン・ガルシア、サム・セルマン、ワンディ・ペラルタ、ケイレブ・バラガーがロースターの40人枠内におり、アルバレスの加入でさらに層が厚くなった。

3月上旬まで移籍先が決まらず、調整が遅れているアルバレスだが、ゲーブ・キャプラー監督は「アルバレスがシーズン開幕への準備を整えるために十分な時間が残されている」と考えているようだ。よって、アルバレスはマギー、ガルシアとともに開幕ロースター入りを果たす可能性が高いとみられる。セルマン、ペラルタ、バラガーの3人はマイナー・オプションを残しているため、マイナーで開幕を迎え、出番を待つことになりそうだ。

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